「育児休業給付」は、雇用継続給付の一つで、従業員の方が、育児休業を開始したときに要件を満たせば、その期間受給できる給付金です。
初回は、月額証明書と同時に支給申請書も提出する方が多いと思うので、育児休業開始日から4か月を経過する日の属する月の末日までと覚えておきましょう。その後はおおよそ2か月に1度のペースですが、1か月ずつ受給することも可能です(ただし、1か月ごとになりますと、手続きする担当者の仕事量を当然に増やすことになりますので、やんわりとお願いするのがいいかもしれません)。
また、雇用継続給付をはじめとした給付関連の時効は2年間ですので、万が一手続きを忘れてしまったとしても、あきらめずに相談してみるようにしましょう。
ところで、育児休業給付関係書類をハローワークに提出するときに、何を添付すればいいのでしょうか。
東京では、下記の書類が原則として必要になります。
1~4は、会社が準備してくれるので問題ないと思いますが、5や6のために外出するのは育児に忙しい母親にとっては大変なことです。
なので、6に関しては金融機関に確認印を押してもらう必要はなく、通帳を開いたページ(金融機関名、支店名、種類、口座番号、名義)をコピーすることで代用できます。
同様に、5においても住民票記載事項証明書を数百円出して取得するより、母子手帳をコピーすれば手間が省けます。
・・・とは言うものの、手帳の何ページ目をコピーすればいいのでしょうか。案外、どの書類でも母子手帳とは書いてありますが、どこをコピーしろとは書いていません。
答えは、「出生届出済証明が記載されているページ」になります。参考として、厚生労働省の母子手帳「省令様式」を添付してみました。都道府県によって違いはあるみたいですが、大体1ページ目になるようです。
必ず記載しなければならない箇所は、「出生届出済証明」と上部「母の氏名」です。育児休業給付を受ける人は誰なのか明確にするという理由からです。
なお、私は母子手帳というだけで大して確認せずに、お客様のコピーした「出産の状態」のページをそのまま持って行ってしまい、後ほどFAXすることになってしまいました。。。皆様はぜひお気を付け下さい。
以上、ご精読ありがとうございました。